何かを持ち上げた瞬間にギクっときたり、
軽く腰をかがめる姿勢をとった時に
ギクっときて痛みで動けなくなってしまう
ぎっくり腰
あなたの腰も、ぎっくり腰が癖になって
しまっていませんか?
ぎっくり腰はしっかり治療しておかなければ
後々、季節の変わり目や疲れが溜まっている
時にふとした動作で再発してしまいます。
一度ぎっくり腰になってしまうと
短くとも2~3日は身動きができず
日常生活に大きな支障をきたします。
今は大丈夫でも過去に一度でも
ぎっくり腰を経験している人は
日頃から整体などで姿勢や関節の硬さの
チェックを行い、未然に予防する習慣を持ちましょう。
ぎっくり腰になった時に気をつけること
ぎっくり腰は前兆もありますが、多くの場合
ある日突然やってきます。さっきまで何とも
なかったのに一瞬で「ギク」っと腰にくるので
魔女の一撃
なんて表現もされています。
ぎっくり腰になってしまうと、そこからは
何をどうしようが問答無用で炎症が起こります。
痛いのを我慢して腰を動かしたり伸ばしたり、
近くにいる人に揉んでもらったりしても全て
逆効果になるので注意してください。
まず、ぎっくり腰になった瞬間は無理をせず
「RICE」に従って処置してください。
- R=REST(安静)
- I=ICE(冷却)
- C=COMPRESSION(固定と圧迫)
- E=ELEVATION(挙上)
安静
とにかく無理に動かないでください。
この段階では痛みがでない姿勢を探しながら
うごきは最小限に抑えます。
冷却
痛みのでにくい姿勢を見つけたら
その姿勢のまま患部(腰の一番痛いところ)を
シップでも氷のうでも構いませんので冷やします。
固定と圧迫
腰の筋肉や関節への負担を減らすためにコルセットや
サラシで腰回りを固定します。また圧迫することで
痛みも軽減することができます。
挙上
痛みが強いときは患部を心臓より高い位置にする
ことで緩和しますが、ぎっくり腰のばあいは膝を
曲げてその下にクッションや毛布などを入れて
安静にします。膝を曲げた姿勢の方が腰の痛みが
楽になりますが、そうでないときは必要ありません。
ぎっくり腰になってしまったら、まず落ち着いて
上記の「RICE」の処置を行ってください。
そして少し痛みが落ち着いてから整形外科や
整体院、整骨院などへの通院を始めましょう。
ぎっくり腰はどこで診てもらうべき?
答えから言うとまずは整形外科など病院で
診てもらうのが間違いありません。
ただこれは整形外科がいちばんよく治るという
意味ではなく、そのぎっくり腰に重篤な問題や
危険性がないかの検査が重要になります。
整骨院や整体院にはレントゲンなどの
医療検査機器がないので、そのぎっくり腰が
骨折や内蔵疾患から起こっていた場合、
整骨院や整体院ではどうにもできないからです。
痛いのを我慢して来院したのに二度手間に
なって負担をかけてしまうと、腰の痛みを
悪化させてしまうかもしれません。
まずは病院で危険性のない腰痛であるかを
確認しておくことが大切です。
整形外科でできること
ぎっくり腰に対して整形外科でできることは、
レントゲンなど医療機器をつかって正しい診断を
してもらえることと、痛み止めの処方です。
場合によっては痛み止めの注射などで
ぎっくり腰の痛みを緩和してくれます。
急性期の痛みが激しいぎっくり腰には
ある意味で有効な処置ですが、痛み止め
そのものに治療効果はありません。
今ある痛みをコントロールしているだけ
なので、薬が切れると痛みがまた戻ります。
痛み止めに関しては
・今日は外せない要件があるから…
・どんな姿勢をしても激しい痛みが…
など、止む終えない時にだけ頼るべきです。
炎症期が過ぎてからの整形外科での処置は、
主に牽引機や温熱器、電気治療器などの
物理療法を行いながら湿布を渡されます。
これでも痛みは時間とともになくなりますが、
腰の違和感は残ったままで、ふとした時に
再発のリスクが高いままで治療が終わってしまいます。
整骨院でできること
ぎっくり腰になったとき、近所の整骨院に
かけ込む人も多いです。
整骨院の先生は柔道整復師という医療系の
国家資格を持っており、筋肉や関節の外傷に
詳しいので安心です(ただし個人差はあります)
整骨院では整形外科のように詳しい検査は
できませんが、その代わり整形外科よりも
徒手を使った、ぎっくり腰の治療ができます。
病院では牽引や電気治療だけだったのが、
整骨院ではそれプラス揉んでもらえたり
矯正をしてくれるところもあるでしょう。
ただ、急性期のぎっくり腰に対して
揉んだり矯正をしたりするには熟練の技術と
正しい知識が必要なので、それを任せられる
先生であるかはしっかり見極めてください。
整体院でできること
私も整体師なので(鍼灸の国家資格もありますが)
ぎっくり腰になったら整体をオススメしたいところ
ですが、ぎっくり腰の場合は慎重になってください。
実は整体師という資格はなく、整体師と名のる多くの
人は無資格で施術をしています。私のように国家資格を
持っている上で整体師を名のる先生もいますが、
7~8割は専門の教育課程を卒業していない無資格者です。
もちろん無資格であっても自ら勉学に励み、国家資格を
持つ先生よりも知識・技術に優れた先生も知っています。
しかし、多くの整体師はそのレベルには至っていないので、
ぎっくり腰になった時に整体院を選ぶときは慎重にも慎重を
重ねて熟慮してほしいと思います。
整体院でぎっくり腰にできる治療は骨格の
歪みを整えて、腰にかかる負担を軽減したり、
背骨や骨盤を矯正することで血液と神経の
循環を高めて回復力を高めることです。
もちろん体の様々な痛みや健康を保つうえで
骨盤や背骨の矯正はよい結果をだせますが、
ぎっくり腰の痛みにたいしては整形外科で
処方される痛み止めほど瞬時に効果は感じません。
治りは整形外科より早くなるケースは多いですが、
今すぐの痛みを何とかしたい人には物足りないです。
鍼灸院でできること
ぎっくり腰の急性期にも鍼灸は有効であると
私は考えます。また実際に私の経験上でも
ぎっくり腰に鍼灸治療は相性が良かったです。
鍼灸治療のメリットは、とにかく動くたびに
痛みが強くなるぎっくり腰に対して、ある程度
動くことなく治療をうけることができることと、
鍼灸そのものにも鎮痛作用があることです。
もちろん先生による技術力の差があるのは
言うまでもありませんが、鍼急性期の痛みに
対しても痛み止めほど極端ではありませんが
痛みを緩和することが可能です。
腕の良い鍼灸師を見つけておくと
ぎっくり腰の時にも安心です。
磐田整体ラボラトリーでできること
磐田整体ラボラトリーにも月に2~3人ほど
ぎっくり腰になった人が来院されます。
そして臨床20年の経験の中でぎっくり腰の
患者さんを累計1000人以上を診てきました。
恥ずかしながらその臨床経験の中では
とんでもない失敗をしたこともあります。
- ぎっくり腰を揉んで悪化させる
- 整体で姿勢を変えるときに悪化させる
- 痛みの部位をうまく特定できない
など間違った処置でぎっくり腰をうまく
治せない時期もありました。
今ではその経験も糧となり、ぎっくり腰に対して
間違いのない処置ができる自負もありますので
安心してご来院ください。
磐田整体ラボラトリーでは、ぎっくり腰に
なってしまったらまず先ほど説明しました
「RICE」の処置を自宅で患者様に行ってもらい
RICEのC(圧迫と固定)までできてから来院して
もらうことをオススメしています。
RICEの処置を行わず無理して車に乗って来院されると、
それまでの負担がぎっくり腰の炎症を高めてしまうので
治療してもよい結果が出ません。
まずは落ち着いてRICEの処置を行って、
少し動けそうになってからご来院ください。
もしそれでも動けない場合は往診させて頂くことも
可能なので気軽に問い合わせてください。
ぎっくり腰治療の流れ
RICEの処置が功を奏して磐田整体ラボラトリーに
来院することができれば、あとは私にお任せください!
患者様のぎっくり腰の痛みの程度や状態によって
施術する内容は変わりますが、目標としては
炎症を少し和らげて痛みを減らし、髄液と血液の
循環をよくすることで、ぎっくり腰の回復を早めます。
痛みが激しい場合
極端に痛みが激しいときは鍼灸をつかって
とにかく炎症を鎮めることに集中します。
鍼が苦手な人には無理に勧めませんが、
我慢ができるなら鍼をすることで治療効果が
出やすくなります。
そして体を緩める作用のある魔法のテープ
「ゼロポイントテーピング」を使って
患部を固定し、遠隔的に痛みをコントロールする
足や手にもゼロポイントテープを施します。
キネシオテープのテーピングとしての作用に
プラスして、ゼロポイントテープの持つ
不思議な鎮痛作用も合わせることで
ぎっくり腰の痛みを和らげます。
ぎっくり腰の治療で大切なこと
とにかく急性期は動かさないこと!そして
ぎっくり腰になったその時はすぐに「RICE」の
処置を行ってください。
RICEの処置で少し落ち着いてきてたら
必ず治療院で診てもらうようにしてください。
整形外科でも整骨院でも鍼灸院でも、
整体院であれ何でも構いませんので
あなたの信頼できる先生に診てもらいましょう。
ぎっくり腰はほっておいても痛みはなくなりますが、
それが治ったわけではありません。炎症そのものが
落ち着いただけで、腰の異常はそのままです。
それが骨格の歪みであったり筋肉の捻れであったり、
何かしらの腰の異常を残してしまうので、痛みが
消えただけで安心していると冒頭で説明したとおり
ぎっくり腰が癖になり常習化してしまいます。
ぎっくり腰になってしまうと経験者は
わかりますが、本当に何もできません…
仕事もプライベートも大切な用事が
全てパーになってしまうのがぎっくり腰です。
ぎっくり腰を甘く見ないで、普段からそれを
予防できるコンディションを整えたり、なって
しまった場合もほうっておかず、早期回復と
再発防止のために治療を心がけてください。
最近のコメント